うさぎの鬱滞(うっ滞) 診察と検査結果
鬱滞が疑われる店長を連れて、6月24日に診察を受けました。
【診察の様子】
ここ数日の店長の状況を説明した後、獣医師から以下の可能性があげられました。
1)食べにくい(口の中に異変がある)
2)ケガなどが痛くて食欲がない
3)内臓機能障害
1)口の中をライトで照らし、観察しました。
ケガなどはなく、歯の噛み合わせ、歯並びにも問題なし。
ただ、異常は見られないが口の中が乾いている、水分が足りていないのではとの事。
食べる際に口からキュッキュッと音がするのは、水分が足りず乾燥していたからでした。
2)外見に異常なし。
3)聴診器で調べたところ、腸が動いている様子が全くないとの事。
骨(ケガの有無)と内臓の様子を調べるためにレントゲンを撮る事になりました。
レントゲンの他に、血液検査も行いました。
採血の際、血がドロドロとしていてなかなか必要量が取れませんでした。
水分の不足は相当の様です。
【血液検査結果】
異常があると指摘されたのは、
ストレスでも上昇する傾向にあり、うさぎさんの場合は、検査自体がストレスとなって高めの数値が出るのはよくあるとのこと。
500、600(高い)であれば糖尿の可能性があるけれど、250であれば、ストレスによるものでしょうとのこと。
脱水の場合、血液が凝縮されて高い数値になる傾向があります。
数値が8超えているのは問題だけれど、店長の場合は7.4。
高めではあるけれど、脱水によるものである可能性が高いとのこと。
貧血や脱水の一つの指標として使われ、低ければ赤血球容積が少ない→薄い血液=貧血が疑われ、高い→血液濃縮=脱水が疑われます。
店長は所見でも脱水が指摘されていました。
血液検査でも脱水状態であることを示していました。
血液検査では、(鬱滞以外の)内臓の病気の疑いは出てきませんでした。
【レントゲン結果】
写真を撮らなかったので、イメージです。
骨、心臓、肺、腎臓、肝臓には異常は見られませんでしたが、うさぎさんの身体の中で大きな面積を占める盲腸が、ぺたんこになっていました。
そして、胃は内容物とガスで膨らんでいます。
(人間の盲腸は切っても大丈夫な器官というイメージがありますが、うさぎさんにとって盲腸はとても大切な器官なのだそうです。)
うさぎさんは、胃→小腸→盲腸→大腸と食べたものを運び、排出します。
健康であれば、盲腸は大きく、大腸には排出前の便が並んでいる様子が見えるのに、店長の腸周辺は何も映っていませんでした。
胃の中までは食べ物が来ているのに、腸の中には全くない。
つまりきちんと機能していないということ。
これまでの結果から、胃腸機能低下(鬱滞)と診断されました。
【治療】
うさぎさんは、猫の様に口から胃の中のものを吐き出すことは出来ません。
今胃の中に入っている食べ物も、腸を通して排出するしか方法がないそうです。
何としても、胃から腸、腸から肛門へ食べた物を運ぶ動きを回復させなければなりません。
治療は、胃腸を動かす薬と、脱水状態を改善するためにリンゲル液(体液の代用液)を点滴注射し、
胃腸機能改善剤と消化機能改善剤を、朝晩1日2回、1週間投与することなりました。
・消化機能改善剤は、プロナミド(粉末)
これにシロップを混ぜ合わせたものを、注射器で飲ませます。
薬の効果、病状の経過は、「店長うさぎの鬱滞闘病レポ」にまとめています。
1週間の投薬終了後、今のところ、元気にしています。
最後に治療費を公開します。
病院によって変わると思いますが、今回の店長の場合はこちらです。
なかなか高額です(^^;
元気になるならお安いものですが。
穏やかな先生で、丁寧に調べてきちんと説明してくださいますので、とても安心しています。
でも、やっぱり、健康が一番ですね。
この頃は暑くなりました。換毛期でもあります。
うさぎさんの体調にお気を付けくださいね。
【おまけ】
↓店長の様子を記録したノート。
状態を説明したり、獣医師からの質問に答える際に便利です。
余裕があれば、記録しておくことをオススメします。